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青空の卵

4488457010青空の卵
坂木 司
東京創元社 2006-02-23
オススメ度:★★★★☆
by G-Tools


読み始めた瞬間「面白い!」と思う作品に極々たまに出会います。これがまさにそれ。
全3巻なのですが、絶対に続刊も読まねば!と強く思いました(笑)
展開が毎回同じなので、その点飽きないかそれだけが心配。

巻末の対談も面白かったです。
わたしと少し読書傾向が似てます(笑)
この作品を読んでいて、ふと北村薫「空飛ぶ馬」を思い出したのですが、著者がこのシリーズが好きなようで。それでかな?

文庫落ちに伴い、表紙絵も変わりました。
ハードカバー版の、シリーズ通した非常に綺麗な装丁を見て、本の売上における装丁の重要性を久しぶりに実感したのですが、廉価版もまぁまぁ悪くない。
やっぱりどうして、ハードカバー版の表紙の方がわたしは好きですが、過去に見てきた
文庫落ちだ!やったぁっ!!→表紙デザインのチェンジ→落胆…→やっぱりハードカバー版買おう…
ということはありませんでした(笑)
本棚の残りスペースとも相談して、文庫版でお買い上げ☆
文庫落ち、もしくは古本屋で見つけたら、と思いながら2年近く過ごしていたので、非常に嬉しいです♪

僕は坂木司。
外資系の保険会社に勤務している。
友人の鳥井真一はひきこもりだ。
プログラマーを職とし、料理が得意で、口にするものは何でも自分で作ってしまう―それもプロ顔負けの包丁さばきで。
要するに外界との接触を絶って暮らしている鳥井を、なんとか社会に引っ張り出したい、と僕は日夜奮闘している。
そんな僕が街で出合った気になること、不思議なことを鳥井の許に持ち込み、その並外れた観察眼と推理力によって縺れた糸を解きほぐしてもらうたびに、友人の世界は少しずつ、でも確実に外に向かって広がっていくのだった…!?



2巻「仔羊の巣」レビュー
3巻「動物園の鳥」レビュー

素敵装丁3部作

左から、「青空の卵」「仔羊の巣」「動物園の鳥」。


青空の卵 仔羊の巣 動物園の鳥

1巻「青空の卵」レビュー
2巻「仔羊の巣」レビュー
3巻「動物園の鳥」レビュー
テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

動物園の鳥

4488457037動物園の鳥
坂木 司
東京創元社 2006-10-11
オススメ度:★★★★★
by G-Tools


シリーズ最終巻。
スゴク良かったです。
鳥井だけでなく坂木の自立物語でもあるこのシリーズ。
非常に良い終わり方だったと思います。
わたしのように「えぇ!ここで終わっちゃうの!?」と思った方は、奥付の次に隠されているシークレットトラックをお見逃しなく。

この巻は今まで以上に大きく社会問題に焦点を当てています。
このシリーズは一貫して「家族」をテーマに、毎回様々な社会問題を盛り込んでいますが、この巻はそれが非常に顕著。
中々考えさせられました。
今回は長編一本です。これまでの短編シリーズも面白かったのですが、一気に読ませて、そして全てをキレイに終結させる力量に惚れ惚れとします。

普段が普段なだけに、つたない言葉で喋る鳥井に、ひどく庇護欲を刺激されました(笑)可愛いな…と思ってしまう。

ところで、ハードカバー版の表紙を見て、激しくマグリットっぽいー!と思ったのはわたしだけ?
この文庫版もちょっとソレっぽいと言えばそうですが、ハードカバー版は本当に表紙がマグリットでした。

シリーズ全体を通して、解説まで楽しめる良作でした◎

春の近づくある日、僕・坂木司と鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。
僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。
高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。
動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか――。
はたしてひきこもり鳥井真一は外の世界に飛び立つのか?
「青空の卵」「仔羊の巣」に続く三部作、感動の完結。
※鳥井家を彩る数々の家庭料理をご自宅で作れる、簡単レシピ集「鳥井家の食卓」など、文庫版おまけ付き。



1巻「青空の卵」レビュー
2巻「仔羊の巣」レビュー
おまけ☆ハードカバー版表紙一覧(笑)
テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

仔羊の巣

4488457029仔羊の巣
坂木 司
東京創元社 2006-06-17
オススメ度:★★★★☆
by G-Tools


シリーズ第2巻。
今回はすこし強引な推理だな…と思ったので星4つ。
1巻に比べ、内容もちょっと弱かった。
ただ、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にかけた終わり方はとてもキレイでした。(「銀河鉄道を待ちながら」)

作者の性別、わたしは女性だと思います。
1巻では「女性かな?」くらいだったのですが、この作品で確信。
それ位繊細で、女性的な文章。(で、実際はどうなんでしょうか…もう明かされてます??)

僕、坂木司とひきこもりの友人、鳥井真一との間にも変化の兆しはゆっくりと、だが確実に訪れていた。
やがていつの日か、友が開かれた世界に向かって飛び立っていくのではないか、という予感が僕の心を悩ませる。
そんな僕の同僚、吉成から同期の佐久間恭子の様子が最近おかしい、と相談されたり、木村さんの誘いで浅草に通うことになった僕たちが、駅員から相談を受けたり、と名探偵・鳥井真一の出番は絶えない。
さらには、僕の身辺が俄に騒がしくなり、街で女の子から襲撃されることが相次ぐ。
新しく仲間に加わった少年と父親との確執の裏にあるものとともに、鳥井が看破した真実とは…?

 

1巻「青空の卵」レビュー
3巻「動物園の鳥」レビュー
テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

邪馬台国はどこですか?

邪馬台国はどこですか?邪馬台国はどこですか?
鯨 統一郎
東京創元社 1998-05

オススメ度:★★★★★
by G-Tools

すごく面白かったです!
推理物というより雑学本かな。

「歴史」とは結局「勝者」が書き残したものであって、実際は全く違っていた可能性があるわけで。
そこに踏み込んだのがこの作品。
新しい歴史の解釈には感心しきり。よくまぁ、こんな話を書いたものだ。
全6篇。歴史に少しでも興味のある方なら、かなり楽しめるハズ。
ただ特定の仮説に対して強い思い入れのある方や、教科書通りの歴史を求める方は、気分が悪くなるだけです。
お手に取らないで下さいね。

話を盛り上げる為とは言え(酒が入っているにしても)静香キャンキャン言い過ぎ。
子供レベルの言い返しの数々。
宮田に全く相手にされてない(笑)

近頃バーテンダーの松永は忙しい。
常連の三人がいきなり歴史検証バトルを始めてしまうので油断は禁物。
話についていく為に予習に励む一方、機を捉えて煽る事も。
そつなく酒肴を供して商売も忘れず、苦し紛れのフォローを試み。
またもや宮田の独壇場か、幕引くのカシスシャーベットがお出ましに。
三谷教授はいつもながら従容不迫、おおっと静香が切り札を出した!
テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

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